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2016年6月4日 - PBE Piano recital Hypolydian Part C
発表会は大成功でした。みんな素晴らしく喜びに溢れた笑顔いっぱいのひとときを過ごしました。あらゆる年齢、あらゆるレベルのPBEの生徒たちが主役です。年なんて関係ありません。音楽はパッションなのです。
発表会は品川区にある五反田文化センター内の本格的な音楽ホールにて開催されました。生徒たちはスタインウェイのフルコンサートグランドを弾き、トリオ演奏ではプロのドラマーとベーシストと共演しました。
皆にとって素晴らしい経験となり、忘れられない日となることでしょう。さあ、今すぐ私たちに加わって仲間になりましょう!
2016年3月6日 - PBE テディベア
(Made in Japan)
PBEはまず第一に現代音楽の学校だが、私たちは、私たちのブランド・アイデンティティをあらゆる形態の芸術と関連づけることに常に喜びを感じてきた。なぜなら、そうすることによって私たちの音楽性、私たちの教育方法論、それから自由な表現を行う私たちの風変わりなスタイルを強化するとともにそれと調和するからである。
2015年4月29日 - 「楽譜を読む演奏」と「耳に頼った演奏」
人の創造性が生み出す芸術は、私たちの心に楽しみをもたらし続ける泉のようなものです。音楽もその芸術のひとつです。ジミ・ヘンドリックスやビートルズ、エリック・クラプトンなどの音楽を聴いたときに、このアーティスト達が60年代のロック時代を熱く盛り立ててきた原動力はどこにあるのだろう、そう思わなかったでしょうか。彼らは、実は楽譜を読むこともできなかったのです。それにもかかわらず、伝説とまで言われるこの人物たちは、世界的な影響をもたらしてきました。彼らの才能は疑う余地もありませんが、それだけではなく、音楽に対して熱い情熱を注いでいたこと、それがあのような美しい音楽を作り上げ、そして彼らの影響力の源となったとも言えます。
一方では、ルイ・アームストロングやチャーリー・ミンガス、デューク・エリントンといったアーティストたちは楽譜を読むことが出来ました。彼らも同じように偉大な功績を残しています。音楽学習をするにあたって、楽譜をはじめとする理論知識と、演奏能力の向上、そのどちらに力を入れるべきでしょうか。作曲家の条件を考えたときに、実は楽譜は役立つ道具にとどまり、その必要条件ではないのです。「名人も練習次第」と言いますが、音楽の世界において、これは鉄則ともいえます。「耳で演奏する」こと、つまり、他のミュージシャンの演奏を繰り返し聴き彼らの耳にしている音を再現すること、そして「原形を離れて音楽を自由に創造する」インプロビジーション。これこそが、楽譜の枠を超え、耳に頼り、創造性豊かに自由に表現する芸術なのです。しかしこのアプローチが作曲に十分生かされていない場合も見られるのは残念なところです。
楽譜とは何でしょうか。記号を使って音楽を表す表現体系の一つ、と定義してもよいでしょう。ミュージシャンの作業を簡略化するものである一方で、様々な音楽表現を細部まで表現することもできます。楽譜を読めることは、音楽教育の証であり、ミュージシャンの助けになりますが、だからといって音楽キャリアの成功を保証するものではありません。楽譜を読めるかどうかよりもむしろ、いかに音楽知識を応用し、繰り返し練習し、音楽を創造できるか、その部分をおろそかにすべきではないでしょう。
音楽家を目指すとしたら、どのような学習法が一番でしょうか。音楽理論を深く習得していくこと、体系的に曲分析や作曲を進めていくこと、または逆に、インプロビゼーションを繰り返し練習すること、さらには、情熱と創造性を音楽に注ぎ込むこと、など考えられると思います。どれを選んでも構わな いのです。耳で演奏することも、インプロビゼーションも、楽譜を読むことも、理論を学ぶことも、情熱を注ぐことも、そのどれかに頼るのではなく、本当に大切なのは、学ぶ能力、練習の意欲、音楽での自己表現です。これが揃っていればどんな道を選んでも最終的には目標に向かって進むことができるでしょう。それも芸術の持つ素晴らしさです。
2015年2月8日 - PBE DIGITAL PRINT
Medium: Mixed paper cut out with stacked digital oil painting prints
Primary Hex Color codes: #E8EBD9 #70B679 #815250 #E38627 #A32F2D #3B3020 #93763B
2015年2月2日 - 大人を対象とした音楽レッスン
音楽を習い始める最適な年齢はあるでしょうか。その答えは、習い始める年齢が重要なのではなく、習いたいと思う動機が大切なのです。ゲームをしたり、言葉を習ったり、スポーツをするといったアクティビティに比べ、音楽に親しむことは、とりわけ心が研ぎ澄まされて深い充実感をもたらしてくれます。音楽を習える年齢に上限はあるでしょうか。音楽スクールに通う成人は、その数を増すばかりです。そうした現状をふまえて、焦点が子供用の音楽レッスンから大人用レッスンに少しずつ移行してきています。ここ十年の間に、大人のみを対象に教える音楽スクールも登場し始めました。インターネットやソーシャルメディアの進歩で音楽が入手しやすくなったことなどもあり、音楽の学習を始めてみたいという大人が増加しています。これまで楽器を一度も演奏したことのないという人が、子供の頃の夢を叶えたい、あるいは新しい趣味を持ちたいという理由で、音楽の演奏を望んでいるのです。
これまで多くの大人の方々が、演奏に興味を持ったものの疑問を抱いていました。才能や必要な時間が足りないのでは、楽器を習うのには年を取り過ぎているのでは、といった理由です。しかし、最近の傾向や研究から、その考えは正しくないということ、そして「鉄は新しいうちに打て」といいますが、それが音楽の学習には該当しないことが、分かってきました。大人でも習うことは可能なのです。
私共の学校でも、高齢の方を含め数多くの大人が音楽を習い始めています。そして楽器の習得を達成しています。ひと月に数度の練習ではあまり上達は望めませんが、定期的な練習、さらに毎日少しずつでも練習を加えて行えば、「芸を習う」ことが可能です。私共は才能とは自分に課す努力の量にすぎないと考えています。大人になってからであれ、楽器の演奏を通して、想像力を駆り立て心から自己表現することができ、それはまた健康にも大変良い影響を与えることができます。 神経心理学の研究で実証されている事実として、遅くに音楽を習い始めた大人や年長者でも、言葉を使わず記憶する非言語的記憶能力、イメージや音表を表現するネーミング能力、目標に向かい実行する遂行プロセス能力、において同世代で音楽をやっていない人に比べはるかに良い結果を出すという事実があります。さらには、大好きな歌の演奏を習ったりオリジナルの音楽を作曲することでしか達成できない充実感、その創造的な自己実現で心が満たされる体験をするのは、実に美しい事だと思いませんか。
2015年1月15日 - PBE DIGITAL PRINT