音楽演奏者、特にコンテンポラリー音楽におけるピアニストやキーボディストの多くは、音楽を教えることに困難を感じています。音楽理論を基礎から体系的・定量的に説明できない、つまり、音楽を小さな要素に分割してそれを論理的に説明することができない、という理由が考えられます。優れた音楽アーティストの多くは楽器演奏や知識の独学を通して音楽を身につけていると思われます。アーティスト達の実際の即興演奏は、事前準備が無しに臨機応変に行われますが、即興演奏の方法や理由を聞かれたとしても、説明できないかもしれません。音楽演奏と音楽教育は必ずしも一致しないのです。
これまで音楽教育市場において、即興演奏技術を各要素に分割して解説したシラバスが無く、P.B.E.S™はこの不足部分を補うために作られました。 ピアノに初めて触れる初心者からピアノ経験者まで幅広く、即興演奏の各ポイントを順を追って学べるよう作成されました。演奏の楽しさや、音楽の創造が演奏への近道であることを学べるよう、従来の音楽教育とは異なった視点とアプローチで構成されています。これまで10年以上の年月をかけて現在のシラバスに至り、今後もより発展した即興演奏技術を盛り込んでいきます。P.B.E.S™は、余暇の学習として、あるいは学業の一環として、どちらの目的も満たせる内容となっています。